ここだけの深い藍

そうた窯

磁器 | 染付

そうた窯
ここだけの深い藍

そうた窯

磁器 | 染付

深く青い染付け主体の日用雑器。

(直哉さん)そうた窯が扱うのは染付け主体の日用雑器。有田で400年続いている染付けの技法を現代風にアレンジしたと言われます。そういう意識はないんですけどね。もともと父親のところで働いていたときには一般割烹食器をやっていました。独立して日用の食器を作るようになってもう20年以上になりますけど、昔の割烹食器の雰囲気、匂いというのは残っているかもしれません。

うちの特徴は青ですね。そうたブルーというか、深い青。多分、有田でも濃い青を出しているところは少ないと思います。あんまり濃い青は、剥離するんですよ。もともと実家もそういう難しい色が得意だったし、ずっとそれを見て育ちましたから。究極的には「あそこでしか買えない青」になりたいのですが、まだ、もっと良い色に近づけると思います。さらに何十年、何代と重ねて、理想を実現していくものなのかもしれません。

ただ、青だけだと食卓が冷たいイメージになってしまいますからね。青を主体としながら、赤や黄を加えて空間を明るくする。そういうバランスが大事ですね。

そうた窯
名称 そうた窯
窯主 諸隈 直哉
住所 〒849-2305
武雄市山内町宮野24089-1
電話番号 0954-45-6185
FAX番号 0954-45-6185
営業時間 8:30〜17:00
定休日 日・祝日
URL/SHOP https://souta-kiln.com
そうた窯

多様な発想で、柔軟に対応。

(直哉さん)うちの社員は7人。個人の作家が多い武雄の中では多い方です。多人数で制作するメリットは多様な発想が出てくることですね。自分とは反対の、若い女性社員から良いデザインが上がってきますよ。多分ひとりでやってるとそうた窯はこういうもんだと決めつけてしまうかと思うんですよ。こだわりが強くて1つ作るのに時間がかかりすぎたりね。わがままになってしまうんです。自分にはない発想に触れることが、かえってそうた窯らしさを客観的に考え続けることに繋がっているのかな。

若い頃と働き方が変わったというのは、そこかな。デザインだけではなく、コストのこと、作業量のこと、品質のこと。商品としてのバランスをプロデュースの視点から俯瞰できるようになりました。だからこそ過度にこだわりすぎなくて良い場面がある。商社や販売店、個人の要望にも応えやすい、融通が利いて柔軟な対応ができる。そういうところが多人数の窯元の良いところでしょうね。

(千佳さん)私は父のそうた窯で働くようになる前は、7年間ホテルのフロント業務をしてました。その経験が今、活かされているように感じます。お客様と触れ合って、要望や意見を反映させる。これからの窯元はオーダーメードの視点が大切で、これはまさにそうた窯の強みですよね。それをさらに強化することに貢献できたらと思うんです。私自身が、そうた窯のファン、そうた窯の焼き物が大好きなんですね。そうた窯の良さをもっとたくさんの人に知ってもらいたい。自分が関わることで化学反応を起こせることはないかと、チームの中のポジション、役割を模索しているところです。

今やってるのはアクセサリーですね。アクセサリーは個人の作家活動としてやっているんですけど、新しいお客様との関わり、30代40代の方と繋がることで、事業の多角化と言いますか、そうた窯の未来がどう変わるかを考えています。

そうた窯

焼物と一緒にゆっくり過ごせる
時間を楽しんで。

(直哉さん)娘が跡を継ぐと言ってくれたのは、嬉しいのが半分、心配が半分。心配なのは焼き物の未来。例えば、なくなってきているのが急須です。展示会なんかで急須を見た若い人が、「これ何に使うんですか?」と聞いてくることがよくあるんですね。今はもう、お茶はほとんどペットボトルだということですね。急須の難しい形を作れる職人がどんどんいなくなってるわけです。同じように、地域の窯業組合に入ってる事業者の多くが、後継者問題に悩んでいます。 また、陶土を供給してくれる会社も急激に減ってしまっています。親父の代では十何社あったのが、今では3社しかない。もし残された会社まで撤退してしまったら武雄はじめ肥前窯業圏への土の供給がストップしてしまうことになるんですね。 工房の外で起きている、窯業事業者全体の問題に、どう答えを出していくか。個人の作家ではなく、窯元として、会社として、解決の道筋を示すのもそうた窯の役割です。

(千佳さん)様々な問題はありますが、お客さんには楽しんでもらいたいですね。武雄の窯元は、焼き物を作る場所でカフェや飲食店も併設している窯元さんがあって、磁器も陶器もあって、それに触れながらゆっくり時間を過ごせる環境は、武雄だけかもしれません。

(直哉さん)マジメなことも言いましたが今から楽しみなのは隠居生活ですね。乗り物が好きなんです。飛行機の免許も持ってますし、ハーレーで採土現場に乗りつけたりもします。職業病か視力が落ちてきましたから、人に迷惑をかける前に辞めないといけないんですけどね。

(千佳さん)父は多趣味ですが、最近目に余るのはギター。ギターがどんどん増えて、焼き物の生地を寝かせておくところにもギターが置いてあるんです。

(直哉さん) 音楽を聴かせると焼き物も良くなる…というのは聞いたことありませんけどね。

そうた窯
千佳さんの仕事場
そうた窯
多様な絵柄が並ぶ

アクセス

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#souta_kiln

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